米エモリー大学、世界各国の奴隷貿易関係資料を集めたデータベース“Voyages”を公開

全米人文科学基金(NEH)の助成のもと、米国エモリー大学が、環大西洋各国(欧州、アフリカ、ブラジル、カリブ地域、北米)の図書館や文書館が所蔵している奴隷貿易関係の資料を集めて作成した、教育用コンテンツ、解説付きのデータベース“Voyages”を公開しました。

16~19世紀にアフリカから「商品」として運ばれた奴隷は1,000万人を超えるとされていますが、Voyagesではその航海記録、年代と乗船国/目的国ごとの推計奴隷数、奴隷6万7,000人分の名簿が公開されています。教育用コンテンツの中には、奴隷や航海船を描いた絵画なども含まれています。この作成には、各国の大学で奴隷貿易を研究している研究者に加えて、歴史家、ライブラリアン、(教育用)カリキュラム・スペシャリスト、地図製作者、プログラマー、ウェブデザイナーなど、多分野の専門家が協力したとのことです。

Trans-Atlantic Slave Trade
http://www.slavevoyages.org/

November 26, 2008付けPeter Scott’s Library Blogの記事
http://xrefer.blogspot.com/2008/11/trans-atlantic-slave-trade-database.html