調査期間は100年!資料の劣化調査プロジェクト(北米)

人工的に資料を劣化させてその変化を分析するのではなく、資料が自然に劣化していく様子を長期間に渡って観察・分析するプロジェクト“100-Year Paper Natural Aging Project”が北米で始動しています。このプロジェクトは米国材料試験協会(ASTM)が中心となって、米国議会図書館(LC)や米国国立公文書館(NARA)ほか、米国の大学や研究機関やカナダの研究機関が参加して実施されています。プロジェクトでは2000年から2098年までの期間に渡り、特別に誂えた20世紀の印刷紙および筆記紙を様々な図書館や文書館で保管したうえで、その環境条件の観察や紙の状態の物理的・化学的分析を行っています。すでに2000年と2003年のテスト結果が出ているということです。なお、2008年もテスト結果を出す年に当たっています。

100-Year Paper Natural Aging Project
http://www.loc.gov/preserv/rt/projects/100-yr_nat_aging.html

LC — 100-Year Paper Natural Aging Project
– ResourceShelf 2008/11/5付けの記事
http://www.resourceshelf.com/2008/11/05/lc-100-year-paper-natural-aging-project/