ベニントン大学図書館、光るオブジェ付きの(実物)ブックマークを媒介に読者をつなげる試みを開始(米国)

米国ベニントン大学図書館が、実物のブックマーク(しおり)を媒介に、読者をつなげるというユニークな試み“Bennington Bookmarks”を始めています。これは、アンドリュー・メロン財団の助成を受けて行われた、ビジュアル・アートの先生とコンピュータの先生との共同授業「拡充された図書館:図書館内でしかできない展示」を受講した学生9名と先生2名によるもので、「芸術作品」「図書館のアート化」と称されています。

同館内には、学生が手作りで縫製した27個(9種類×3個ずつ。オッカムのかみそり、ミネルヴァのふくろう、アポロ月着陸船、イースト菌細胞などがモチーフ。)のオブジェ付きブックマークがあります。このオブジェには、マイクロチップが内蔵されており、また、使う人が好きな色の発光ダイオードを付けられます。これを面白かった本に挟み、3フロアに1つずつある「ブックマーク・ステーション」に読み取らせて、メッセージを残します。次に同じブックマークが挟まっている本を手に取った人が、ブックマーク・ステーションで読み取ると、過去のメッセージを見ることができるようになっています。

このようにメッセージを残す方法は、図書館内でしかできないことであり、図書館に利用者を集め、読者が楽しみながらつながっていくことができるものとして期待されています。実際に、利用も多かったとのことです。他の図書館でも同じような試みをできるよう、システムはオープンソース(クリエイティブ・コモンズ3.0の「表示-非営利」ライセンス)となっています。

Bennington Bookmarks … Welcome
http://bookmarks.bennington.edu/

Flickr: Bennington Bookmarks’ Photostream
http://www.flickr.com/photos/27392639@N03/

At Bennington College, the Library Becomes a Work of Art – 8/7/2008 – Library Journal
http://www.libraryjournal.com/article/CA6583750.html