BISG、電子ブックの識別子に関するディスカッションペーパーを発表

書籍の製作、出版、流通、販売等に関わる各団体が参加している米国の書籍産業研究グループ(BISG:Book Industry Study Group)が、電子ブックの識別子に関するディスカッションペーパーを発表しています。

このペーパーではISBN、DOI、ISTC(International Standard Text Code)の3つの識別子体系について、

・ISBNはいくつかの欠点はあるものの最も有力である。ただし現在、電子版ISBNを付与している出版社もあるが、例えばPDF版とHTML版の双方に同一のISBNが付与されているなど、1フォーマット・1ISBNには必ずしもなっていない。
・DOIは電子ブックのサプライチェーンの過程では、ISBNほど役に立たない。ウェブ上での情報探索には有益である。
・ISTCは2008年に立ち上げられる予定のもので、作品(Work)レベルでの識別子である。ロイヤリティの管理や異版同士のリンクには有益である。

と考察されています。

The identification of digital book content
http://www.bisg.org/docs/DigitalIdentifiers_07Jan08.pdf

January 13, 2008付けPeter Scott’s Library Blogの記事
http://xrefer.blogspot.com/2008/01/identification-of-digital-book-content.html