「現在は不健全な関係になっている図書館とシステムベンダーの関係を合理化する」ことを目的として、米国の図書館情報技術の代表的な論者でOCLCのプログラム担当上級役員であるテナント(Roy Tennant)氏が、図書館とシステムベンダーの権利と責任を明示した「図書館ソフトウェアマニフェスト」を発表しています。このマニフェストはある製品のユーザ会で発表され、図書館向けソフトウェア関連のメーリングリストで議論された結果、ブログで刊行されたものです。
マニフェストは、消費者の権利、消費者の責任、共有されるべき責任の3グループからなっています。消費者の権利としては「買う前に試用する権利がある」「製品の今後の開発計画とタイムラインを知る権利がある」など、消費者の責任としては「ユーザのニーズを知る責任がある」「公平・合理的なプロセスで製品を選ぶ責任がある」など、共有されるべき責任としては「相互に尊敬する位置からすべてを始める責任がある」「エンドユーザのニーズを至上のものとする責任がある」などが挙がっています。
このマニフェストについてはLibrary 2.0の先導者たちを中心に注目が集まっており、その議論の模様をポッドキャストで聞くこともできます。
Library Software Manifesto
http://techessence.info/manifesto/
Library Software Manifesto Published – TechEssence.Info
http://techessence.info/node/91
The Library 2.0 Gang talk about the relationship between Libraries and Software Vendors – panlibus
http://blogs.talis.com/panlibus/archives/2007/12/the_library_20_1.php