英国図書館(BL)が、5月22日、学術雑誌のバックファイルのデジタル化に関する報告書を取りまとめたとのプレスリリースを出しています。
今回の報告書は、市場の動向を見極めるとともに、出版社、図書館、エンドユーザ、執筆者にとってどのようなインパクトとメリットがあるのかさらに考察することを目的に、大手出版社のコンサルタントを勤めるJan Willem Wijnen氏に依頼し、取りまとめたものです。
デジタル化プロジェクトの諸側面について簡潔に説明するとともに、パックファイルのデジタル化を進めることの理由を、出版社、図書館、著作者のそれぞれの観点についてまとめています。さらにエンドユーザの利用については、「STM分野の出版社の利用統計の分析の結果、5年以上前の記事の利用が全体の20〜25%を占めることが明らかになった」と報告しています。
Backfile digitisation: a market review
http://www.bl.uk/news/2007/pressrelease20070522.html
Publisher Digitisation Service
http://www.bl.uk/digitisationservices
参考;
E590 (No.98) – 英国図書館,出版社向けに雑誌の遡及デジタル化サービスを開始
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/cae/item.php?itemid=607