米国大学・研究図書館協会(ACRL)が、3月29日〜4月1日に開催された全国大会で、「大学・研究図書館の将来に関する10大予測」を発表しました。
1. 蔵書のデジタル化、デジタルアーカイブの保存、データの蓄積・検索方法の改善の重要性が増す。
2. 図書館員に必要なスキルセットは、学生・教員のニーズ・期待の変化に応じて進化し続ける。
3. 学生と教員の、各サービスへのアクセスをもっと早く、もっと広範にといった要求が増していく。
4. 知的財産に関する議論が、高等教育においてもっと一般的になる。
5. 新しい技術に関連したサービスへの要求が増加し、より多くの予算を必要とする。
6. 高等教育は次第に、組織を一種のビジネスとして見なすようになる。
7. 学生は次第に、自分たちを顧客・消費者として見なすようになり、高品質の施設・サービスを期待するようになる。
8. 遠隔学習が高等教育のもっと一般的な選択肢となり、伝統的な「レンガとモルタルの」モデルを脅かしはしないが共存はしていく。
9. 公的助成による研究から生じた情報への、無料のパブリックアクセスは増加し続ける。
10. プライバシーはライブラリアンシップにおける重要な問題であり続ける。
なお、4月30日まで、この予測への意見募集も行われています。
Ever Wonder What the Future Holds? – ACRL podcasts
http://blogs.ala.org/acrlpodcast.php?title=ever_wonder_what_the_future_holds
ACRL announces the Top Ten Assumptions for the future
of academic libraries – ALA
http://www.ala.org/ala/pressreleases2007/march2007/acrlfl07.htm