佐賀県立図書館内に「みんなの森」がオープン:だれもが自然体で心地よく読書できるよう配慮された専用ルーム

2022年8月22日、佐賀県立図書館は、同館北側1階に「みんなの森」をオープンしたことを発表しました。

高齢者や障害のある人、子育て中の人など、だれもが自然体で心地よく読書できるよう配慮された専用ルームとあります。

佐賀県によるプレスリリースによると、同県では、誰もが自分らしく、心地よく過ごせる、やさしいまちのスタイル“さがすたいる”を進めており、「みんなの森」はその一環であるとしています。

「みんなの森」の構成内容は、以下の通りです。

・障害の特性に応じた図書(大活字本、触る絵本、LLブック、録音図書等)の展示・貸出
・障害の特性に応じた読書支援機器(拡大読書器、リーディングトラッカー等)の設置   
・静かさを求めない、配慮したサインの利用案内、コミュニケーションボードの設置、などの障害に配慮した利用案内・対応
・他者からの視線が遮られ、発達・知的障害者等が気持ちを落ち着かせるために有効な空間であるカームダウンコーナー、授乳室の設置

談話や飲食をしながら自然体で本を読める空間となっており、一人ひとりの“すたいる”で利用してほしいとしています。

『みんなの森』がオープンしました。(佐賀県立図書館,2022/8/22)
https://sagakentosyo.sagafan.jp/e986633.html

佐賀県立図書館に「みんなの森」がオープンします~誰もが自然体で心地よく読書ができる空間~(佐賀県,2022/8/19)
https://www.pref.saga.lg.jp/kiji00387397/index.html

参考:
佐賀県、「佐賀県読書バリアフリー推進計画」を策定
Posted 2022年3月31日
https://current.ndl.go.jp/node/45906

広島市子ども図書館、大活字本・点字の本・CDブック・LLブック等を集めた障害者サービス専用棚「りんごの棚」を設置
Posted 2019年11月25日
https://current.ndl.go.jp/node/39578

佐賀県、「佐賀県立点字図書館基本構想」を策定
Posted 2019年4月18日
https://current.ndl.go.jp/node/38044

E2307 – 「読書バリアフリー基本計画」を読む
カレントアウェアネス-E No.399 2020.10.01
https://current.ndl.go.jp/e2307

CA1974 – 読書バリアフリー法の制定背景と内容、そして課題 / 野口武悟
カレントアウェアネス No.344 2020年6月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1974