中国国家版権局、「利用しやすい様式による視覚障害者への作品提供に関する暫定規定」を発表

2022年8月9日、中国国家版権局が、著作権法とマラケシュ条約を効果的に推進するために、「利用しやすい様式による視覚障害者への作品提供に関する暫定規定」を公表したことを発表しました。

発表によると、中国では5月5日にマラケシュ条約が発効したとしています。また、暫定規定は、著作権法とマラケシュ条約に基づき、利用しやすい様式による視覚障害者向け作品の提供に関する重要な概念、ルール・要件、主体資格、コンプライアンス管理を定め、利用しやすい様式の作品の制作と提供に具体的なガイドラインを示すものであるとしています。

暫定規定は8月1日に施行されたとしています。

国家版权局印发暂行规定推动著作权法和《马拉喀什条约》有效实施(国家版权局, 2022/8/9)
https://www.ncac.gov.cn/chinacopyright/contents/12227/356876.shtml

国家版权局印发暂行规定 推动著作权法和马拉喀什条约有效实施(新华网, 2022/8/10)
http://www.news.cn/2022-08/10/c_1128905298.htm

中国国家版権局、著作権法とマラケシュ条約を推進する暫定規定を発表(新華網日本語, 2022/8/13)
https://jp.news.cn/20220813/46c715d055664cea8cb245a6e07960e0/c.html

参考:
中国の著作権法が改正:2021年6月1日から施行
Posted 2020年11月30日
https://current.ndl.go.jp/node/42650

中国版権協会が著作物の著作権保護に関する委員会を設置
Posted 2020年9月2日
https://current.ndl.go.jp/node/41896

CA1831 – マラケシュ条約―視覚障害者等への情報アクセスの保障に向けたWIPOの取り組み / 野村美佐子
カレントアウェアネス No.321 2014年9月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1831