BL、知的財産権に関するマニフェストを発表

英国図書館(BL)が9月25日、労働党党大会に付随するイベント「知的財産: 有料か無料か?デジタル時代における公共のアクセス対商業的機会」において、知的財産権に関するマニフェスト「知的財産: バランス」を発表しました。このマニフェストでは、以下のような提案がなされています。

・公正使用(fair dealing)や図書館での例外規定は、アナログ環境の場合と同様、デジタル環境にも適用されるべきである。
・新しい、潜在的に(利用を)制限するような技術(例えばDRMやTPM)、またデジタル作品についての契約は、著作権法(著作権・意匠・特許法)で認められた公正使用に関する例外規定を超えるものであってはならない。
・将来も後世のために保存することができるよう保障するため、図書館が音楽・映像資料の複製を行うことが認められるべきである。
・音楽録音についての著作権保護期間は、(それによって得られる)利益に関する実証的な証拠なしに拡大されるべきではない。また社会全体のニーズを十分に考慮するべきである。
・“orphan works”に関する米国のモデルが、英国でも検討されるべきである。
・未刊の作品についての著作権保護期間は、遡及的に、他の保護期間(没後70年)と同等にされるべきである。

Intellectual Property: A Balance
http://www.bl.uk/news/pdf/ipmanifesto.pdf
British Library launches IP manifesto
http://www.bl.uk/news/2006/pressrelease20060925.html

英国図書館、著作権法の改正を訴え–デジタルコンテンツ規定の盛り込みを要請 – CNET Japan
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20249088,00.htm