ASAPbio、研究の早期段階でのプレプリント投稿のモチベーションや潜在的懸念についての調査結果を発表

2022年5月9日、生命科学分野の出版の加速に取り組む非営利団体ASAPbioが、研究の早期段階でのプレプリント投稿のモチベーションや潜在的懸念についての調査結果をウェブサイトで公開しました。

54人の研究者から回答が寄せられ、その内43人はプレプリントを投稿したことがあるものの、研究の初期段階で投稿したことがあると回答したのは7人であったとあります。

早期に投稿するモチベーションとしては、コミュニティからのフィードバックを得ることが最も多く挙げられ、特に類似分野の研究を行う他のグループとの協力の機会というフィードバックが期待されていることが指摘されています。また、回答者の4分の3は、結果や結論が変わり得ることを懸念点として挙げたこと等が述べられています。

Survey finds collaboration motivates early preprint sharing(ASAPbio, 2022/5/9)
https://asapbio.org/collaboration-motivates-early-preprint-sharing

参考:
ASAPbio、プレプリントへのフィードバックに関するFAST原則を公開
Posted 2022年2月10日
https://current.ndl.go.jp/node/45629

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)とASAPbio、リポジトリにおけるプレプリントに関する調査結果を発表
Posted 2022年1月26日
https://current.ndl.go.jp/node/45541

学術コミュニケーションにおけるプレプリントの進化する役割について(文献紹介)
Posted 2022年1月19日
https://current.ndl.go.jp/node/45501