ビッグ・ディール契約をしている電子ジャーナルに、新たなタイトルが加わったとき、また提供元の変更などにより対象から外れたタイトルが発生したときに、そのような情報を早く入手し、図書館の蔵書データに反映し、バックファイルへのアクセスを確保できているか。このようなテーマのもと、カナダ研究知識ネットワーク(CRKN)に属する64図書館を対象に行った調査を紹介する論文が、E-LISで公開されています。
この論文によると、サンプル抽出方法に問題があるため統計的な分析はできないが、提供されなくなった10タイトル、追加された10タイトルの合計20タイトルのデータを、すべて正しく反映していたのは、回答した60館のうち1館だけだったそうです。タイトルの変更について出版社から連絡があるという館も、回答した23館中14館と、それほど多くなかったそうです。
Waller, Andrew and Gwen, Bird (2006) “We own it”: dealing with “perpetual access” in big deals. Serials librarian 50(1/2):pp. 179-196.
http://eprints.rclis.org/archive/00007182/
September 11, 2006付けResourceShelfの記事
http://www.resourceshelf.com/2006/09/11/survey-results-we-own-it-dealing-with-perpetual-access-in-big-deals/