Budapest Open Access Initiative(BOAI)のウェブサイトに掲載された3月15日付のプレスリリースで、オープンアクセス(OA)に関する新たな推奨事項の公開が発表されています。
同推奨事項は、OAとは何かを規定しOA運動の契機となったBOAIの発表から、2022年2月14日で20年が経過することを記念して作成されました。BOAI運営委員会により2021年9月に実施された世界のOAコミュニティを対象とした質問への回答や、利害関係者・地域コミュニティと行ったオンライン対談を踏まえた内容であると述べられています。
プレスリリースでは、次の10年に向けた主な推奨事項として、以下のような内容が示されています。
・オープンインフラストラクチャーでの研究成果の提供・公開
・インセンティブ向上のため研究評価の改革を行うこと
・経済的背景により著者が排除されないインクルーシブな出版・流通ルートの促進
・OA出版のために支出する際OAの目標を認識すること
20th Anniversary of Open Access Marked with Recommendations[PDF:3ページ]
https://www.budapestopenaccessinitiative.org/wp-content/uploads/boai20-english-press-release-v2.pdf
※2022年3月15日付のプレスリリースです。
THE BUDAPEST OPEN ACCESS INITIATIVE: 20TH ANNIVERSARY RECOMMENDATIONS(BOAI)
https://www.budapestopenaccessinitiative.org/boai20/
参考:
Budapest Open Access Initiative発表15周年を前に オープンアクセスに関する意見調査実施
Posted 2016年12月20日
https://current.ndl.go.jp/node/33142
E1360 – ブダペストオープンアクセス運動が次の10年に向けた提言
カレントアウェアネス-E No.226 2012.11.15
https://current.ndl.go.jp/e1360