英国図書館(BL)の永続的識別子に関する新たな方針(記事紹介)

2021年11月11日、英国図書館(BL)が、9月29日から適用している永続的識別子(PID)に関する新たな方針“British Library Persistent Identifier Policy”についての記事を、ブログに掲載しました。

記事の中では、BLはあらゆるプロジェクトでPIDを使用していた一方、PIDへのアプローチを文書化し、PIDの利用に関する原則・要件を定める必要性を認識していたと述べています。また、PIDはBLのコンテンツ戦略および資料への長期的・信頼できるアクセスを可能とするという目標を支えるものであるとしています。

PIDの原則として、削除されないこと、永続的に使用できること、1つのエンティティのみとすること、長期的使用に耐えうる運用モデルが必要なこと等が挙げられています。BLの活動における要件としては、全ての資料へのPID付与を目指していること、付与するPIDにはセマンティックな情報を持たせないこと、PID付与の粒度の決定やPIDとエンティティの関係管理のためのプロセスを持つこと等が示されています。

The British Library Adopts a New Persistent Identifier Policy(BL, 2021/11/11)
https://blogs.bl.uk/digital-scholarship/2021/11/the-british-library-adopts-a-new-persistent-identifier-policy.html

Strategy and bibliographic standards(BL)
https://www.bl.uk/collection-metadata/strategy-and-standards
※“British Library Persistent Identifier Policy”が掲載されています。

参考:
英国図書館(BL)、2023年までのコンテンツ戦略“Enabling access for everyone”を公表:1945年以降の出版物が対象
Posted 2020年12月1日
https://current.ndl.go.jp/node/42661

英国図書館(BL)、2015年-2023年の戦略計画を公開
Posted 2015年1月14日
https://current.ndl.go.jp/node/27789