2021年10月4日、米国のセント・ジョンズ大学のHill Museum & Manuscript Library（HMML）が、写本の典拠データを提供するデータベース“HMML Authority File”（HAF）を公開したと発表しました。
“HMML Authority File”では、同館の写本のデジタルアーカイブ“HMML Reading Room”と芸術作品や写真のデジタルアーカイブ“HMML Museum”で提供されている資料に関する、人名・地名・組織名・家族名等についての典拠データが提供されています。発表時点では1万件以上のデータが公開されており、今後、5万件以上となることが見込まれています。メタデータは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスCC BYのもと利用可能です。
また、“HMML Authority File”に登録された典拠データは、米国議会図書館（LC）が主導する名称典拠ファイルの共同作成プログラム“National Authority Cooperative Program（NACO）”にも追加されていると述べています。
Hill Museum & Manuscript Library (HMML) Creates New Database to Assist Scholars of Understudied Manuscript Traditions（HMML, 2021/10/4）
https://hmml.org/stories/hmml-creates-new-authority-database/
HMML Authority File
https://haf.vhmml.org/
関連：
HMML Reading Room
https://www.vhmml.org/readingRoom
HMML Museum
https://www.vhmml.org/museum
About（HMML）
https://www.vhmml.org/about
※“HMML Reading Room”や“HMML Museum”の説明があります。
参考：
CA1521 – バーチャル国際典拠ファイル―その試みと可能性― / 鈴木智之
カレントアウェアネス No.280 2004.06.20
https://current.ndl.go.jp/ca1521
