英国では、公共図書館の蔵書の購入方法を効率化することで経費を浮かし、他のサービスを充実させようという試みが、英国の図書館・博物館・文書館国家評議会(MLA)を中心に検討されています。
これに関連して、8月14日に“Better stock, better libraries”と題する報告書が刊行されました。およそ3,500ある公共図書館のために、設置母体である147の自治体が購入している資料の80%から90%が、同じ種類の資料であり、またそれらの資料の価格の40%は流通経費であるということで、資料の共同購入やe-コマースの利用による決済の自動化、購入手続きの簡略化、割引率の透明性の確保、図書館向け資料販売サービスの市場競争の拡大、といった提案がなされています。オランダ、ニュージーランド、オーストラリアの事例や、英国の他の公共セクターの事例なども紹介されています。
Better stock, better libraries: transforming library stock procurement
http://www.mla.gov.uk/website/programmes/framework/framework_programmes/stock_procurement/
Blueprint for better book buying boosts libraries – Press Release
http://www.mla.gov.uk/website/news/press_releases/libraries_stock&Section%5B@stateId_eq_left_hand_root%5D/@id=4289
参考:
E364 (No.64) – もっとも効率的な図書購入方法とは?(英国)
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/cae/item.php?itemid=370