2021年7月12日、ISSN国際センターが、集中型ワークフローによりSpringer Nature社発行の定期刊行物や叢書にISSNを割り当てるためのプロセスを、同社協力のもと構築したと発表しました。
新しいプロセスでは、Springer Nature社から発行前刊行物のメタデータがISSN国際センターへ転送され、そのメタデータが各国のナショナルセンターに送付されることで、ISSNが自動的に割り当てられます。
Springer Nature社にとっては、今後のISSN割り当てについて問い合わせ先が1か所になるとともに、自社の刊行物について国際的かつユニークなISSNを得て、社内の出版プロセスおよびビジネスパートナーとの取引において刊行物の追跡ができるようになります。
ISSN国際センターにとっては、ISSNが付与されている逐次刊行物に関する書誌情報の主要な項目を無料で公開しているISSN Portalを刊行の早い段階で作成・更新できるようになり、刊行物の識別状況を改善できます。
The ISSN International Centre completes a pilot project with Springer Nature(ISSN International Centre, 2021/7/12)
https://www.issn.org/the-issn-international-centre-completes-a-pilot-project-with-springer-nature/
https://www.issn.org/Press-release-SPRINGER.pdf
※2つ目のURLがプレスリリース本文のPDFです。[PDF:2ページ]
ISSN Portal: the full Data package(ISSN International Centre)
https://portal.issn.org/services
参考:
研究図書館協会の国際的組織IARLA、デジタル学術情報の長期保存とアクセス保障に関する声明への支持を発表
Posted 2016年12月13日
https://current.ndl.go.jp/node/33088
ISSN国際センターと英・EDINA、デジタル学術情報の長期保存とアクセス保障に関する課題に取り組むために必要なアクションの概要を示した声明を発表
Posted 2016年8月19日
https://current.ndl.go.jp/node/32352
ISSN国際センターとProQuest社が共同で、ISSNが表示されていない定期刊行物を調査し、ISSNを割り当てるプロジェクトを実施
Posted 2016年2月12日
https://current.ndl.go.jp/node/30721