フィンランド・ヘルシンキ都市圏図書館、予約資料を取置期限日までに受け取らなかった場合の手数料の徴収を開始

2021年5月26日、フィンランドのヘルシンキ都市圏図書館(Helmet)は、予約資料を取置期限日までに受け取らなかったり、キャンセルしなかった場合、予約資料1点につき1ユーロの手数料を徴収すると発表しています。徴収開始日は6月1日です。

ただし、18歳以下、団体貸出利用者(学校、保育園等)等一部利用者には手数料は請求されません。また、取置期限日までにキャンセルした場合も請求されません。休暇などで不在期間中に予約を一時中止にすることも可能で、資料の予約自体はこれまで通り無料です。

これは、ヘルシンキ都市圏図書館において、資料の予約が一般的となって、毎年280万件の予約が行われているものの、そのうち14%(40万件)が受け取られていないことにより、資料の流通が滞って利用者の満足度が下がったり、資料の配送によって環境に負荷がかかっていることに対処するために行われるものです。また、職員の労働時間を他の業務に充てることができるともしています。

同館によると、手数料の徴収は多くのフィンランドの自治体で行われているものの、それにより資料の予約サービスの利用は減っていないとのことです。

A fee will be charged for uncollected reservations(Helmet,2021/5/26)
https://www.helmet.fi/en-US/Events_and_tips/News_flash/A_fee_will_be_charged_for_uncollected_re(219469)