引用分析プラットフォームscite、オープン化された引用データ10億件以上を収録し被引用情報の表示機能を強化

引用分析プラットフォームsciteは、2021年5月18日付けのmediumでの投稿において、Crossref経由で取得したオープン化された引用データ(オープン・サイテーション)10億件以上を収録し、被引用情報の表示機能を強化していることを紹介しています。

sciteが提供する機能「スマート引用」では、対象とする論文が別論文に引用されているという事実に加え、どのように引用されているのかという「引用のコンテクスト」に関する情報も、別論文の本文における該当箇所を表示することにより参照可能となります。

別論文の全文にアクセスできない場合は「スマート引用」の提供は不可となりますが、オープン・サイテーションの利用により、対象とする論文を引用していることが特定できる場合は、書誌情報の表示が行われます。

scite Adds Over 1 Billion Open Citations to Offer a More Comprehensive Solution to Researchers(medium, 2021/5/18)
https://medium.com/scite/scite-adds-over-1-billion-open-citations-to-offer-a-more-comprehensive-solution-to-researchers-1882e3f3c38b

参考:
E2160 – オープン・サイテーションと機関リポジトリの展開<報告>
カレントアウェアネス-E No.373 2019.07.25
https://current.ndl.go.jp/e2160

scite、Wiley社の学術誌121誌にスマート引用を実装することを発表
Posted 2021年3月22日
https://current.ndl.go.jp/node/43608