2021年5月14日、米・テキサス大学オースティン校ハリーランサムセンターは、5月14日の“International Dylan Thomas Day”にあわせ、ウェールズの詩人・作家ディラン・トマスの手稿等を収録したデジタルコレクションが公開されたことを発表しました。
デジタルコレクションの公開は国際協力により進められ、ディラン・トマス財団による支援の下、ハリーランサムセンターとウェールズのスウォンジー大学が共同で資金を提供しています。
発表によれば、現在デジタルコレクションでは6,000画像以上が公開されており、これはディラン・トマスに関するアーカイブの一部に過ぎないものの、本人の手稿は全てオンラインで閲覧可能になっている、と述べています。なお、ハリーランサムセンターはディラン・トマスに関する世界最大のコレクションを所蔵しており、デジタルコレクションの半数超は同センター所蔵の手稿類が占めています。
デジタルコレクションはOCLCの電子コレクション管理ソフトウェアCONTENTdmを用いて公開され、IIIFにも対応しています。
Dylan Thomas Digital Collection Launched Online(Harry Ransom Center, 2021/5/14)
https://www.hrc.utexas.edu/press/releases/2021/dylan-thomas-digital-collection.html
Dylan Thomas(Harry Ransom Center Digital Collections)
https://hrc.contentdm.oclc.org/digital/collection/p15878coll98
参考:
ハリーランサムセンター、19世紀から20世紀初期にかけての米国・英国の文学者の手稿のデジタルデータをパブリックドメインで公開
Posted 2015年7月13日
http://current.ndl.go.jp/node/28903
米・ハリーランサムセンター、ポータルサイトのデジタル画像をIIIFに準拠して公開
Posted 2017年12月8日
http://current.ndl.go.jp/node/35125
CA1989 – 動向レビュー:IIIFの概要と主要APIバージョン3.0の公開 / 永崎研宣
カレントアウェアネス No.346 2020年12月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1989