中国国家図書館など中国の図書館10館が古典籍のデジタル公開を実施:全国合計で1,700部余りの規模

中国国家図書館(NLC)は、2021年4月25日付けの記事において、国内の図書館9館と共同で、古典籍のデジタル公開を一斉に実施したことを紹介しています。9館の内訳は、天津図書館、南京図書館、安徽省図書館、湖北省図書館、四川省図書館、雲南省図書館、チベット自治区図書館、杭州図書館、河南省唐河県図書館です。

今回の一斉公開では、全国合計で古典籍1,700部余りが公開され、これまで全国で公開された古典籍の累計は7万4,000部に達しました。今回の公開対象に含まれる特徴的な資料として、チベット文及び中医薬関係の古典籍を挙げています。その他、宋・元代の善本や明・清代の古典籍等も含まれています。

記事では、NLCが2016年に「中華古典籍資源データベース」(中華古籍資源庫)、「全国古典籍センサス登録基本データベース」(全国古籍普査登記基本数据庫)を公開して以来、NLCは古典籍3万3,000部を公開しており、NLCが所蔵する古典籍善本のうち3分の2がオンラインで閲覧可能となっていること等も紹介しています。

国家图书馆等10家单位联合在线发布古籍数字资源(NLC, 2021/4/25)
http://www.nlc.cn/dsb_zx/gtxw/202104/t20210425_201219.htm

国家图书馆等10家单位联合在线发布古籍数字资源(人民日報, 2021/4/26)
https://wap.peopleapp.com/article/rmh20160588/rmh20160588
※湖北省図書館による、人民日報のプラットフォームでの投稿です。今回の一斉公開は各館のウェブサイトにおいて行われていますが、各館における公開資料の概要やウェブサイトのURL等を掲載しています。

参考:
中国国家図書館、中国の古籍に関する2つのデータベースを公開
Posted 2016年10月26日
https://current.ndl.go.jp/node/32814