飯能市立図書館(埼玉県)、返却資料の36時間の隔離措置を中止:日本図書館協会(JLA)による最新の「図書館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」等を反映

埼玉県の飯能市立図書館は、2021年3月23日以降、新型コロナウイルス感染症対策として実施していた、返却済図書館資料の36時間の隔離措置を取りやめることを発表しました。

同館は、日本図書館協会(JLA)による「図書館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」等を参考に感染症対策を行っています。同館は隔離措置を取りやめる背景として、従来の同ガイドラインでは、感染対策として24時間から72時間程度の資料の隔離が有効であるとされていましたが、新たに改訂されたガイドラインにおいて隔離に関する見解が変更されたことを挙げています。

JLAによる最新の同ガイドラインで、ウイルスの不活性化に要する時間は1時間から6時間程度とする専門家の見解と、資料の利用前後の手洗い・手指消毒の徹底の重要性が示されたことを踏まえて、同館は利用者の利便性等を考慮した結果、返却資料の隔離措置を取りやめることにした、と説明しています。

図書館資料の36時間待機(隔離)措置の取りやめについて(飯能市立図書館)
http://www.hanno-lib.jp/topics/post-338.html

参考:
日本図書館協会(JLA)、「図書館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」の更新版を公開
Posted 2020年5月28日
https://current.ndl.go.jp/node/41058

日本図書館協会(JLA)資料保存委員会、「図書館資料の取り扱い(新型コロナウイルス感染防止対策)について-人と資料を守るために-」を公表
Posted 2020年7月8日
https://current.ndl.go.jp/node/41449

日本図書館協会(JLA)、「図書館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン(更新版)」「図書館資料の取り扱い(新型コロナウイルス感染防止対策)について-人と資料を守るために-(改訂版)」を公表
Posted 2021年3月2日
https://current.ndl.go.jp/node/43404