2021年1月7日、フランスの出版社協会(Syndicat national de l’édition:SNE)が、外出規制中のフランス人の読書状況に関する調査結果の公開を発表しました。
同調査は、調査会社であるODOXAにより、18歳以上のフランス人990人を対象に、2020年12月10日から12月11日にかけてオンラインで実施されました。
発表の中では、通常時の読書について、年間平均読書量は8.4冊であるものの、中央値は3冊であり、女性や高齢者に偏っていること、探偵小説、現代小説、ファンタジー小説・冒険小説の順に多く読まれていることが述べられています。
調査の結果、回答者の約33%が外出規制期間中に読書量が増えたと回答しました。年代別では、25歳未満の回答者の約42%が読書量が増加したと回答し、最も割合が高かったと指摘されています。また、読書の理由について、回答者の約43%は「退屈を紛らわせるため」、約33%は「現実から離れるため」、約31%は「SNS等の長時間利用を避けるため」を挙げています。加えて、調査結果では、回答者の約85%が、再度外出規制が行われる場合、感染症対策に留意しつつも書店の営業を継続するべきと考えていること等がまとめられています。
Sondage exclusif : « Les Français et la lecture pendant les confinements »(SNE, 2021/1/7)
https://www.sne.fr/actu/sondage-exclusif-les-francais-et-la-lecture-pendant-les-confinements/
Les Français ne veulent plus voir de fermetures de librairies(ODOXA, 2021/1/7)
http://www.odoxa.fr/sondage/francais-ne-veulent-plus-voir-de-fermetures-de-librairies/
Les Français et la lecture : conséquences des confinements[PDF:18ページ]
https://www.sne.fr/app/uploads/2021/01/Odoxa-pour-le-SNE-Livres-et-confinement-D%C3%A9cembre-2020.pdf
参考:
E2323 – 諸外国における読書習慣調査と読書推進活動
カレントアウェアネス-E No.402 2020.11.12
https://current.ndl.go.jp/e2323