中国の高速鉄道駅に設けられた読書ステーション(記事紹介)

中国新聞網による2020年11月11日付けの記事で、中国の「広西北部湾経済区図書館サービス連盟」の取組が紹介されています。

「広西北部湾経済区図書館サービス連盟」は、広西チワン族自治区の南寧市・北海市・欽州市・防城港市・玉林市・崇左市の計6市における公共図書館資源を統合することによりサービス水準向上を図っています。6市の公共図書館では資料の相互貸借・相互返却、総合目録、データ資源の共有、読書推進活動、人材育成等の分野で協力を実現しています。

記事中では、同連盟による取組である高速鉄道駅への読書ステーション設置についても紹介しています。現時点で南寧・北海・欽州の高速鉄道駅に設置されており、旅行客は貸出カードの申請または身分証のチェックを経て資料を借りることができます。借りた資料は別の高速鉄道駅にある読書ステーションや6市の公共図書館で返却が可能であり、高速鉄道ネットワークを通じた文化の流通を促す「文化ステーション」でもあると述べられています。

人民鉄道報による2020年6月24日付けの記事では、同連盟が高速鉄道の欽州東駅に読書ステーション第一号を設置したことを報じています。記事によれば、鉄道部門と当地の公共図書館が協力して開設したものであり、完全セルフ貸出方式を採用しています。面積は27平方メートルであり、自動貸出機、電子書籍の閲覧・貸出用設備、紙の図書・雑誌500冊余りを備えています。図書のテーマは人文歴史・地域事情・観光情報等に関するものがメインとなっています。

广西北部湾经济区图书馆联网成片 实现“一卡借遍六城”(中国新聞網, 2020/11/11)
http://www.chinanews.com/cul/2020/11-11/9335934.shtml

“高铁读书驿站”落户钦州(人民鉄道報, 2020/6/24)
http://www.peoplerail.com/rmtd2016/content/2020-06/24/content_100206.htm

広西:北部湾図書館連盟を設置(中国国際放送局, 2020/11/24)
http://japanese.cri.cn/20201124/14179f28-856e-4f2c-6a59-2f093145a288.html

参考:
中国・成都図書館による観光バス上でのデジタル資源提供サービス(記事紹介)
Posted 2020年8月6日
https://current.ndl.go.jp/node/41684