米・スタンフォード大学の大学評議会、オープンアクセスポリシーを承認

米・スタンフォード大学図書館による2020年11月23日付けブログ記事で、11月19日に同大学の大学評議会(Faculty Senate)がオープンアクセス(OA)ポリシーを承認したことが発表されています。

米・ハーバード大学がOAポリシー策定を検討する機関向けに公開している資料“Model Open Access Policy”に基づいて策定されたものであり、スタンフォード大学に将来の学術論文に対する非排他的権利を与え、同大学は寄託された論文をOAで公開する権限を得るとあります。承認された文書もGoogle Drive上で公開されており、OAポリシー本文のほか、以下の2点も記載されています。

・図書館に関する委員会(The Committee on Libraries)は、OAポリシーの解釈・適用に関する問題等に対応する「学術コミュニケーションオフィス」の図書館への設置を推奨すること
・同大学の学術評議会(Academic Council)に所属する各メンバーは、必要に応じ図書館からの支援を得つつ、ORCIDのIDを取得すること

同記事では、OAポリシーに関するFAQも公開していること、同大学図書館で「学術コミュニケーションオフィス」設置準備を進めること、教員による論文寄託を支援するため同大学の機関リポジトリ“Stanford Digital Repository”の改修に着手することも紹介しています。

Stanford’s Open Access policy has been approved(Stanford Libraries, 2020/11/23)
https://library.stanford.edu/blogs/stanford-libraries-blog/2020/11/stanfords-open-access-policy-has-been-approved

Open Access at Stanford Approved Policy(Google Drive)
https://drive.google.com/file/d/14nE6jzP9_qUsWBhNsFCgndrd3E2VsxNP/view

Open Access at Stanford Frequently Asked Questions(Google Drive)
https://drive.google.com/file/d/14pqdILieKXclCgb0wa9M_hcrxw3HrOCG/view

関連:
Model Open Access Policy(Harvard OSC)
https://osc.hul.harvard.edu/modelpolicy/

参考:
米ハーバード大バークマンセンター、大学におけるオープンアクセスポリシー優良事例Wikiページを開設
Posted 2012年10月18日
https://current.ndl.go.jp/node/22113

米ハワード・ヒューズ医学研究所(HHMI)、Plan Sに準拠した2022年1月発効の新オープンアクセス方針とcOAlition Sへの参加を発表
Posted 2020年10月5日
https://current.ndl.go.jp/node/42178

カリフォルニア大学全校でのオープンアクセス方針採択のその後(記事紹介)
Posted 2016年7月8日
https://current.ndl.go.jp/node/32030