2020年10月9日、スコットランドのエディンバラ大学人文科学・社会学部が中心に運営する学際的なデータ駆動型のデジタル研究の実践センターCentre for Data, Culture & Society（CDCS）は、エディンバラ市内の文化施設の情報を地図上にマッピングした“Edinburgh Cultural Map”を公開したことを発表しました。
“Edinburgh Cultural Map”は、同大学の研究者が主導して展開するエディンバラ市の文化施設の地理学的・人口統計学的調査プロジェクト“The Culture and Communities Mapping Project”の主要な成果物に位置付けられています。2019年に7回実施された市民参加型のワークショップの結果を中心に構築されています。
“Edinburgh Cultural Map”には1,300件以上のエディンバラ市内の文化施設がマッピングされており、地図上でクリックすると住所・URL・概要の掲載されたポップアップウィンドウが表示されます。また、“Layers”タブによって、フェスティバル会場・街頭アート・公共彫刻・水路・自転車道・バス停・多目的トイレの設置施設・貧困状況可視化のための指標「スコットランド重複剥奪指標」など、多様な観点から市内の文化的施設の分布状況を切り分けることができます。
Launch of the Edinburgh Cultural Map（CDCS，2020/10/9）
https://www.cdcs.ed.ac.uk/news/launch-edinburgh-cultural-map
Edinburgh Cultural Map（The Culture and Communities Mapping Project）
https://www.edinburghculturalmap.org/
About（The Culture and Communities Mapping Project）
https://www.edinburghculturalmap.org/about/
How to use the map [PDF：1MB]（The Culture and Communities Mapping Project）
https://www.edinburghculturalmap.org/wp-content/uploads/2020/06/How-to-use-guide.pdf
参考：
近現代英国エジンバラの住民情報等をマッピングするツール“AddressingHistory”
Posted 2010年11月19日
https://current.ndl.go.jp/node/17144
スコットランドの図書館員がつくる「エジンバラ文学マップ」（英国）
Posted 2011年7月22日
https://current.ndl.go.jp/node/18731
