2020年7月30日、韓国・文化体育観光部は、韓国文化観光研究院と共同で、「2020年(2019年基準)公共図書館統計調査結果」を公表しました。
館数が1,134館で2018年と比べ38館増加したことや、1館あたりの奉仕人口数は4万5,723人と昨年から減少したことをうけ、利用者がより快適に図書館を利用できる環境が整ったと評価しています。地域別にみると、京畿道・ソウル特別市といった首都圏の公共図書館数が最も増加しているが、1館あたりの奉仕人口を見ると、首都圏の公共図書館数の拡充は必要であるとしています。
また、蔵書数は1億1,508万冊で前年比3.3パーセントの増、1館当たりの蔵書数も10万1,486冊で0.8パーセントの増加、国民1人当たりの蔵書数も2.22冊で4.2パーセント増加しており、図書館の全般的な基盤施設とサービスは改善されているとしています。
職員数(司書職・行政職・電算職・その他)は1万7,558人で昨年から982人増加しています。1館あたりの職員数は15.5人で0.4人の増加でしたが、司書職数は6,794人で1館あたりの職員数は昨年と同じでした。
年間利用者数は2億8,441万人、1館あたり25万804人で昨年から2,661人減少しており、毎年利用者数が減少していることが指摘されています。一方で、ウェブサイトのアクセス数は前年比で44.3パーセント増であり、電子資料の数も67.4パーセント増加しています。
文化体育観光部の担当者は、新型コロナウイルス感染症による非対面方式での読書サービスへのニーズが増加し続けると想定されることから、図書館がそのような変化にあった対応ができるように支援すると述べています。
공공도서관 기반시설과 서비스 관련 지표 꾸준히 개선(公共図書館基盤施設とサービス関連指標は着実に改善)(韓国・文化体育観光部,2020/7/30)
https://www.mcst.go.kr/kor/s_notice/press/pressView.jsp?pSeq=18179
2020년(’19년 실적) 공공도서관 통계 결과 요약보고서(2020年(’19年実績)公共図書館統計結果要約報告書)(国家図書館統計システム)
https://www.libsta.go.kr/libportal/openMdg/resourceRoom/statsRsc/getStatsRscDetail.do?mainKeyword=&selectedId=5578
参考:
韓国・文化体育観光部、「2019年(2018年実績)公共図書館統計結果」を公表
Posted 2019年6月19日
https://current.ndl.go.jp/node/38383