国立国語研究所、「国語研変体仮名字形データベース」を公開

2020年7月1日、国立国語研究所は、「国語研変体仮名字形データベース」を公開したことを発表しました。

同研究所は公開したデータベースの特長を以下のように紹介しています。

・『春色梅児与美』の巻一・二・三、及び『比翼連理花廼志満台』の初編上・中・下を収録(2020年3月現在)した「字形データベース」から、平仮名・片仮名・漢字・合字・踊り字・その他の字形画像を閲覧可能

・平仮名(変体仮名)を、音価・字母・Unicodeの3階層に分類して表示

・音価・字母・Unicodeの各階層の見出しラベルから、「学術情報交換用変体仮名」ウェブサイトの該当文字(または検索結果)へのリンクを設定

・個々の字形画像から、原資料の該当箇所へのリンクを設定

・「資料一覧」にリストする資料名から、個々の原資料画像の閲覧が可能、また、原資料画像に埋め込んだ翻刻テキストから、「変体仮名字形データベース」の字形一覧へのリンクを設定

同データベースの開発は、人間文化研究機構の広領域連携基幹研究プロジェクト「異分野融合による「総合書物学」の構築」における同研究所のユニット「表記情報と書誌形態情報を加えた日本語歴史コーパスの精緻化」、及び同研究所の共同研究プロジェクト「通時コーパスの構築と日本語史研究の新展開」で進められました。また、凸版印刷株式会社の「ふみのは」ビューアが利用されています。

過去のニュース 2020年度(国立国語研究所)
https://www.ninjal.ac.jp/newsyears/2020/
※2020.07.01欄に「国語研変体仮名字形データベースを公開しました。」とあります

国語研変体仮名字形データベース(国立国語研究所)
https://cid.ninjal.ac.jp/hentaiganaDB/

参考:
国立国語研究所、「学術情報交換用変体仮名」「物類称呼データベース」を公開
Posted 2015年10月19日
https://current.ndl.go.jp/node/29688

【イベント】シンポジウム 「変体仮名のこれまでとこれから」(11/25・立川)
Posted 2017年10月27日
https://current.ndl.go.jp/node/34901

人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)、「Unicode変体仮名一覧」を公開
Posted 2020年6月12日
https://current.ndl.go.jp/node/41211