Project MUSE、新型コロナウイルス感染症流行による図書館への影響を考慮して2021年契約で提供する電子ジャーナルコレクションの価格値上げを凍結

2020年5月27日、人文・社会科学系の電子資料提供サービスProject MUSEは、新型コロナウイルス感染症流行が現在も図書館運営・財政に影響を及ぼしていることを考慮して、2021年契約で同サービスが提供する全ての電子ジャーナルコレクションについて、価格値上げを凍結することを発表しました。現在同サービスで電子ジャーナルコレクションを購読中の図書館が契約更新を行う場合も、年間購読料の上昇は発生しません。

なお、Project MUSEは今回の価格値上げ凍結等の理由により、電子ジャーナルコレクションへ新規タイトルの追加を実施できないこと、必要に応じて提供コンテンツの縮小が行われることも合わせて発表しています。2021年契約で提供されるコレクション内容の変更については、2020年夏後半に発表される予定です。また2021年には、同サービスのプラットフォームがホスティングにより提供する、コレクション外のタイトルが新たに追加される見込みです。

Project MUSE Will Freeze Journal Collection Prices for 2021(Project MUSE,2020/5/27)
https://about.muse.jhu.edu/resources/news/#PriceFreeze

参考:
国際図書館コンソーシアム連合(ICOLC)、世界的な新型コロナウイルス感染症の拡大と図書館サービス・図書館資料への影響に関する声明を発表
Posted 2020年3月18日
https://current.ndl.go.jp/node/40538

EBSCO社、2020年の学術雑誌価格上昇の予測値を個別タイトルで5~6%、パッケージで4~5%と発表
Posted 2019年10月7日
https://current.ndl.go.jp/node/39198

国立大学図書館協会、プレスリリース「大学における学術雑誌購読の危機的状況が深刻化」を公表
Posted 2018年1月19日
https://current.ndl.go.jp/node/35335