2020年4月1日、韓国の教育部と科学技術情報通信部は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大をうけ、両者が連携して、子どもの遠隔教育環境の構築に総力をあげると発表しました。
(1)通信3社(SKテレコム・KT・LG U)と協議し、データ使用料を心配せずに教育コンテンツを無料で利用できるよう支援
※5月末まで、デジタル教科書・eラーニング・韓国教育放送公社(EBS)のウェブサイト等の教育コンテンツを利用する際、データ使用量を消費しないようにする等
(2)IPTVによる韓国教育放送公社(EBS)の教育コンテンツのリアルタイム配信及び追加料金なしでの視聴の実現
※今後ケーブルテレビや衛星放送にも拡大予定
(3)低所得者層へのタブレット端末貸与のため、サムソン電子(3万台)、LG電子(6,000台)からの寄贈
(4)低所得階層の子どもへのオンライン学習に必要なスマートデバイスの貸与及び通信費の積極支援
※低所得層の子どもを対象に、31万6,000台(学校・教育庁が保有する23万台・教育部からの追加の5万台・サムソン電子やLG電子からの寄贈3万6,000台)を無償貸与
(5)国内のソフトウェア開発企業による遠隔教育ソリューションの活用/普及のための共同
の5点が掲げられています。
また、科学技術情報通信部では、通信3社と協力し、教育情報化のためにインターネット回線の新規設置が必要な場合、速やかな設置を支援するとともに、市や道の教育庁が、通信費(有害コンテンツのフィルタリング費用も含む)を各自の予算で負担するとしています。
その他、教育部では、3月から学習管理システム(LMS)の「EBSオンラインクラス」等への同時接続数を300万人に拡充しているほか、学校現場での遠隔授業での商用サイトへのアクセスの許可・教室内のWi-Fi活用等に関するセキュリティ―政策を点検しており、また、各教育庁とともに教員による遠隔事業実施に必要な機材・資材などを支援する計画であるとしています。
모든 학생을 위한 원격교육 환경 구축에 총력(全ての子どものために遠隔教育環境構築に総力)(韓国・教育部, 2020/4/1)
https://www.moe.go.kr/boardCnts/view.do?boardID=294&boardSeq=80181&lev=0&searchType=null&statusYN=W&page=1&s=moe&m=020402&opType=N#:none;
모든 학생을 위한 원격교육 환경 구축에 총력(全ての子どものために遠隔教育環境構築に総力)(韓国・科学技術情報通信部, 2020/4/1)
https://www.msit.go.kr/web/msipContents/contentsView.do?cateId=_policycom2&artId=2804097
参考:
文化庁、「著作権法施行規則の一部を改正する省令案」に関する意見募集を実施:2018年著作権法改正により創設された「授業目的公衆送信補償金制度」施行のため
Posted 2020年4月1日
https://current.ndl.go.jp/node/40662
経済産業省「未来の教室」プロジェクト、新型コロナウイルス感染症による学校の臨時休業を受け「#学びを止めない未来の教室」を開始:国内のEdTech事業者が始めた取り組みを紹介
Posted 2020年3月3日
https://current.ndl.go.jp/node/40385
文部科学省、新型コロナウイルスに伴う臨時休業期間における学習支援コンテンツを紹介する「臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト(子供の学び応援サイト)」を公開
Posted 2020年3月3日
https://current.ndl.go.jp/node/40384