2020年1月24日、Wiley社は、同社が出版したコロナウイルスに関する研究論文を期間限定でオープンアクセスにすることを発表しました。中国で感染が拡大している、新型コロナウイルスが原因とみられる肺炎をめぐる救援活動支援のために実施するものです。
1月24日時点では54本の関連論文が無料公開であり、今後新たな関連論文が発表されればそれらも無料公開の対象となること、無料公開期間は2020年4月までを予定しているが必要に応じて延長されることが述べられています。
Wiley Provides Free Access to Coronavirus Research to Aid Relief Efforts(Wiley, 2020/1/24)
https://newsroom.wiley.com/press-release/all-corporate-news/wiley-opens-emergency-access-coronavirus-research-aid-relief-effort
Coronavirus Research from Wiley(Wiley)
https://secure.wiley.com/Coronavirus2020
参考:
オックスフォード大学出版局、エボラ出血熱に関する論文やオンライン情報源を無料で利用可能に
Posted 2014年8月29日
https://current.ndl.go.jp/node/26913
米国国立医学図書館、エボラ出血熱の治療に当たる医療専門家支援のため、生物医学関係資料のフルテキストを期間限定で無料提供
Posted 2014年8月15日
http://current.ndl.go.jp/node/26806
新型肺炎の感染拡大防止のため中国国家図書館等が臨時休館
Posted 2020年1月24日
https://current.ndl.go.jp/node/40040