PLOS ONE、Registered Reportの受付開始を発表

2020年1月14日、オープンアクセス(OA)誌PLOS ONEは、新たな文献種別としてRegistered Reportの受付を開始することを発表しました。

Registered Reportは実験を行う前に、実験方法・分析等の研究デザインを事前に登録し、その段階で査読を受ける新たな論文の形態です。査読を通過すれば、その段階で研究デザイン等がまず公開されます。その後、投稿者は実際の調査・実験プロセスに進み、成果をまとめて論文として投稿し、2度目の査読を受けることになります。その際、当初計画に従って、かつPLOS ONEの基準を遵守しつつ研究が進められていれば、査読を通過することになるとされています。また、成果論文と研究デザイン論文は相互にリンクされるとのことです。

PLOS ONEでは2017年から、小児腫瘍財団と連携してRegistered Reportに関するトライアルを実施していましたが、新たに受付対象が一般に拡大されることになります。

Registered Reports are Coming to PLOS ONE(EveryONE PLOS ONE community blog、2020/1/14付け)
https://blogs.plos.org/everyone/2020/01/14/registered-reports-are-coming-to-plos-one/

参考:
PLOS ONE、小児腫瘍財団と連携したRegistered Reportに関する助成プログラム第1期の結果と第2期助成プログラムの実施を発表
Posted 2018年6月12日
https://current.ndl.go.jp/node/36148

PLOS ONE、小児腫瘍財団と連携してRegistered Reportに関するトライアルを開始
Posted 2017年10月3日
http://current.ndl.go.jp/node/34767