明石市(兵庫県)、一般財団法人公立図書館助成会の解散に伴う清算金を原資に「明石市本のまち基金」を設立:新図書館施設整備や読書バリアフリーの取組に活用

兵庫県の明石市議会において、2019年12月20日、明石市本のまち基金条例が可決され、「明石市本のまち基金」が設立されることになりました。

1968年から2018年までの50年間に図書1,552冊(1,203万6,219円相当)を寄贈してきた、一般財団法人公立図書館助成会の解散に伴う清算金1,000万円の市への寄附を原資に、「本のまち明石」の実現に資するため設立されます。

基金の使途は「新図書館施設整備に関する費用」「読書バリアフリーの取り組みに関する費用」「本のまちづくりの施策の推進に関する費用」で、基金設立後は、本のまちづくりに賛同する企業・個人からの寄附金を積み立てるとともに、ふるさと納税の応援プランに「(仮称)本のまち明石応援」の追加を予定しているとしています。

記者会見 2019年(令和元年)11月26日(明石市)
https://www.city.akashi.lg.jp/seisaku/kouhou_ka/shise/shicho/kaiken/20191126.html

「明石市本のまち基金」を設立します[PDF:2ページ]
https://www.city.akashi.lg.jp/seisaku/kouhou_ka/shise/shicho/kaiken/documents/20191126_siryou1.pdf

議案第49号関連資料「明石市本のまち基金条例」(案)の概要(明石市議会, 2019/12/12) [PDF:1ページ]
http://www2.city.akashi.lg.jp/gikai/c-8/2019.12/soumu04.pdf

第2回定例会12月議会審議結果報告(明石市議会, 2019/12/20)[PDF:2ページ]
http://www2.city.akashi.lg.jp/gikai/d-2/singike01_12.pdf
※「議案第49号明石市本のまち基金条例制定のこと12月20日決定」とあります。

半世紀で1552冊寄贈 公立図書館助成会が解散へ 明石(神戸新聞, 2019/1/10)
https://www.kobe-np.co.jp/news/akashi/202001/0013020962.shtml

参考:
読書バリアフリー法が成立:視覚障害者等の読書環境整備に関する国・自治体の責務を明記
Posted 2019年6月24日
https://current.ndl.go.jp/node/38423

二宮町図書館(神奈川県)、図書館基金への寄付の累計が1,000万円に
Posted 2017年6月14日
https://current.ndl.go.jp/node/34165

売上金の一部を札幌市絵本基金「子ども未来文庫」に絵本として寄贈する自販機が設置される
Posted 2019年5月30日
https://current.ndl.go.jp/node/38261

京都大学図書館機構、「京都大学貴重資料デジタルアーカイブ基金」を設置
Posted 2018年7月2日
https://current.ndl.go.jp/node/36257

東北大学附属図書館、「図書館のみらい基金」(東北大学特定基金)を設置
Posted 2019年3月4日
https://current.ndl.go.jp/node/37697

金沢大学附属図書館、「金大図書館時習基金」を設置
Posted 2019年11月7日
https://current.ndl.go.jp/node/39460

CA1915 – 公共図書館への継続的な寄付の事例―寄付は地域の図書館を元気にする― / 嶋崎さや香
カレントアウェアネス No.335 2018年3月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1915