天津大学図書館で配架ミス資料を検出するAIロボットが稼働中(中国)

中国・天津大学は、2019年11月26日付けの記事において、同大学の図書館で配架ミス資料を検出するAIロボット「智図」が稼働中であることを紹介しています。

「智図」は障害物の検出・回避機能やRFIDタグの読み取り機能を備えており、書架間を移動して把握した図書の位置情報とデータベース上の情報を比較し、配架ミス資料を検出します。マルチパス等の影響で位置情報に誤差が生じることがあるため、図書の背表紙に対し文字認識を行った結果を用いて誤差を補正し、精度の向上を実現しています。将来的にはアームを装備することで、配架位置修正も自動で行えるようになるとあります。

このほか、深度センサー付きカメラとRFID技術を使用したシステム「智趣」も開発されました。「智趣」は書架上に固定され、利用者が図書を閲覧する動作の認識、顔認識による身分判定を行うことにより、利用者の興味関心や図書の人気度を把握します。これらの情報は、パーソナライズされた図書推薦サービスや図書配架位置の最適化等に活用できるほか、図書購入時の参考情報ともなると述べています。

天大图书馆有个“智图”机器人 能让海量图书各就各位(天津大学, 2019/11/26)
http://www.tju.edu.cn/info/1026/2396.htm

机器人上岗图书馆,海量图书各就各位(中国科技網, 2019/11/25)
http://stdaily.com/index/kejixinwen/2019-11/25/content_819394.shtml
※「智図」の写真が掲載されています。

参考:
配架ミス資料を夜間にチェック:シンガポール科学技術研究庁が開発したロボット
Posted 2016年6月6日
https://current.ndl.go.jp/node/31741