2019年11月6日、京セラコミュニケーションシステム株式会社は、同社の公共図書館システム「ELCIELO」について、グループ会社の株式会社Rist提供の画像解析AIによる蔵書点検システムの開発を開始したことを発表しました。
同社のプレスリリースによると、開発が進められている蔵書点検システムは、スマホやタブレットなどで図書館の書架一面を撮影した写真を使用して、1点ずつ点検することなくまとめて蔵書点検できるようになるシステムです。撮影された画像データをRistが提供する画像解析AIに取り込み、画像内の複数冊の書誌の背表紙からタイトル・著者名・分類番号をAIが分析、書誌登録データベースとマッチング・照合して蔵書点検が行われます。
同社は、タブレットなどで撮影を行うことを想定し2020年2月の提供開始を目指しています。また、ドローン等による無人状態での書架撮影自動化構想があることや、撮影したデータを活用し自宅などから図書館を体験できるバーチャル図書館の開発の検討を行っていることも併せて発表しています。
公共図書館システム「ELCIELO」、画像解析AIによる蔵書点検システムを開発へ(京セラコミュニケーションシステム,2019/11/6)
https://www.kccs.co.jp/news/release/2019/1106/
参考:
国立民族学博物館図書室、カメレオンコードを利用した蔵書点検システムを導入
Posted 2015年6月8日
https://current.ndl.go.jp/node/28629
東北大学、積層RFIDタグを用いた蔵書点検システムを導入
Posted 2009年11月24日
https://current.ndl.go.jp/node/15366
CA1574 – 図書館へのRFID技術の導入をめぐって / 小笠原美喜
カレントアウェアネス No.286 2005.12.20
https://current.ndl.go.jp/ca1574