2019年7月2日、株式会社講談社は新しいタイプのクラウドファンディングプラットフォームとして「ブルーバックスアウトリーチ(BBO)」を立ち上げたことを発表しました。
講談社によると、研究者から発案のあったプロジェクトについて、同社が商品の企画や製作を研究者とともに実施し、販売元・サービス提供者となるため、研究者が製造や配送作業の負担を背負わなくてもよい点が、BBOの一般的なクラウドファンディングとは異なる特徴です。また、大学の寄附口座等に支援を集める「寄附型クラウドファンディング」にも対応しています。
開発者である同社の長尾洋一郎氏は、一般読者と研究者をつなぐ役割を果たしてきた科学新書シリーズ『ブルーバックス』が、近年書籍化に結び付かないコンテンツも発信する科学メディアブランドとなってきたことを踏まえて、そのブランド力を生かし他の科学メディアと差別化を進める取り組みとしてBBOを立ち上げた、としています。
なぜ今? 出版社が「クラウドファンディング参入」の深い理由 「BBO」とは何か、開発者は語った!(講談社,2019/7/2)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/65625
ブルーバックスアウトリーチ(講談社)
https://outreach.bluebacks.jp/
参考:
CA1917 – クラウドファンディングによる図書館の資金調達 / 赤山みほ
カレントアウェアネス No.335 2018年3月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1917
慶應義塾大学SFC研究所・KADOKAWA・講談社・集英社・小学館・出版デジタル機構、未来の出版に関する研究をおこなうAdvanced Publishing Laboratoryを設置
Posted 2017年6月29日
http://current.ndl.go.jp/node/34271