英国国立公文書館(TNA)、EUR-Lexから英国関連の文書とデータを抜き出して保存する“EU Exit Web Archive”を公開

2019年7月3日、英国国立公文書館(TNA)が、“EU Exit Web Archive”の公開を発表しています。

EU離脱準備における法的確実性と調査の支援を目的としており、同日付でEU離脱担当政務次官が議会に提出した声明文書によると、“EU Exit Web Archive”は、EU法の公式情報源であるEUR-Lexから英国関連の文書とデータを引き出したものです。離脱の日まで更新が行われ、離脱後は、EU離脱についての関連するEU文書の永久的な歴史的記録としての機能を果たすと説明されています。

また、国民が、EU離脱後にも適用される法を探すことができるように、TNAの法令検索・閲覧ウェブサイト“legislation.gov.uk”に関連するEU法を追加したこともあわせて発表されています。

@UkNatArchives(Twitter,2019/7/3)
https://twitter.com/UkNatArchives/status/1146423729406263296

Release of EU law services :Written statement – HCWS1686(UK Parliament,2019/7/3)
https://www.parliament.uk/business/publications/written-questions-answers-statements/written-statement/Commons/2019-07-03/HCWS1686

EU Exit Web Archive
https://webarchive.nationalarchives.gov.uk/eu-exit/

legislation.gov.uk
http://www.legislation.gov.uk/

参考:
英国国立公文書館、時間軸で法令を検索閲覧できる“legislation.gov.uk”を公開
Posted 2010年7月30日
http://current.ndl.go.jp/node/16582

英ケンブリッジ大学図書館、英国のEU離脱に関する紙媒体資料の収集・保存事業を開始
Posted 2016年7月5日
http://current.ndl.go.jp/node/32012

英国、EUからの離脱をめぐる議論に関するウェブサイトの収集・保存に着手
Posted 2016年7月5日
http://current.ndl.go.jp/node/32011