2019年5月21日、カナダ国立図書館・文書館(LAC)は、2004年5月21日に枢密院が同館設立に係る法律の施行令を採択してから15周年を迎えました。
同館のブログでは、1990年代に記録類の増加や情報技術の台頭及び政府の財政赤字のなかから両者を統合する考えが生まれたこと、同時期に議会が記録遺産に関するカナダ政府の役割について検討を進めていたこと、国立図書館・国立文書館間の連携が促進されていたことなどから、2002年に議会開会の式辞において両館の統合が発表され、2004年5月に法的続きを完了したという経緯が紹介されています。
また、設立の過程で、組織統合、図書館と文書館と繋ぐ「記録遺産」という新しい概念、両館の共通基盤の形成、国内他機関との連携という同館の4つの特徴が現れたと紹介しています。
Library and Archives Canada celebrates its founding on this day in 2004!(LAC,2019/5/21)
https://thediscoverblog.com/2019/05/21/library-and-archives-canada-celebrates-its-founding-on-this-day-in-2004/
The Birth of a Unique Institution(LAC)
http://www.bac-lac.gc.ca/eng/about-us/publications/signatures/Pages/signatures-spring-summer-2019.aspx#art02
参考:
E014 – カナダ国立図書館とカナダ国立公文書館を統合
カレントアウェアネス-E No.3 2002.11.06
http://current.ndl.go.jp/e014