米国著作権局が、連邦議会上院・下院の司法委員会に対し、2019年1月18日付で、写真、グラフィックアート、イラストレーション等の美術作品・視覚著作物（Visual Works）を著作権法の下でいかに登録・収益化・施行するのかに関する公開調査の結果を報告する書簡を提出しました。
2015年に、同局は市場における美術作品・視覚著作物（Visual Works）と、デジタルな環境下での作家と利用者が直面する障壁について調査を実施しました。書簡では、調査に寄せられたコメントについて（1）登録手続きの困難さ、（2）一般的なライセンスの付与と、オンラインでの美術作品・視覚著作物（Visual Works）の収益化の課題、（3)一般的な施行の障壁についての3点の課題にまとめられると述べています。
同局はこれらの課題について、同局のシステムのアップデートの準備等、可能な範囲で既に対策を講じているとしています。立法的な解決法が最適の解決方法となる領域もあるとし、同局による著作権少額訴訟のアイディアを継続して支援するとしています。
Copyright Office Releases “Copyright and Visual Works: The Legal Landscape of Opportunities and Challenges” Issue（Congress.gov，2019/1/18）
https://www.copyright.gov/newsnet/2019/742.html
Copyright and Visual Works: The Legal Landscape of Opportunities and Challenges（Congress.gov）
https://www.copyright.gov/policy/visualworks/
Letter to Congress Senate Judiciary Committee[PDF：24ページ]
https://www.copyright.gov/policy/visualworks/senate-letter.pdf
Letter to Congress House Judiciary Committee[PDF：24ページ]
https://www.copyright.gov/policy/visualworks/house-letter.pdf
参考：
米国著作権局、著作権実務概要第3版の改訂草案を公開
Posted 2017年6月5日
http://current.ndl.go.jp/node/34099
米国著作権局、著作権少額訴訟に関する調査結果のレポートを公表
Posted 2013年10月1日
http://current.ndl.go.jp/node/24487
