オープンソースのデータリポジトリ“Dataverse”、Schema.orgに対応

2017年12月6日、オープンソースのデータリポジトリ“Dataverse”を開発する“Dataverse Project”が“Dataverse 4.8.4”を公開し、“Schema.org”に対応したと発表しています。

2017年夏、同プロジェクトでは、研究データのウェブ上での発見可能性向上や文献管理ツールへのメタデータのエクスポートに対応するために“Dublin Core”を採用しましたが、FORCE11の「学術データリポジトリのデータ引用ロードマップ」での“Dublin Core”“Schema.org”両者の採用という推奨事項に対応するため、今回の実装となりました。

今回、“Dataverse”のいくつかのメタデータ要素を“Schema.org”にマッピングすることを延期しているため、今後のリリースでこれらの要素に対応する計画です。

Dataverse Project
https://dataverse.org/
※「Dataverse 4.8.4 release adds support for Schema.org December 6, 2017」とあります。

Dataverse 4.8.4 release adds support for Schema.org(Dataverse Project)
https://dataverse.org/blog/latest-dataverse-update-adds-support-schemaorg

関連:
FORCE11、「学術データリポジトリのデータ引用ロードマップ」(STI Updates,2017/1/5)
https://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=9296

参考:
カナダ研究図書館協会(CARL)によるプロジェクトPortage、研究データ発見のためのメタデータ標準に関する報告書を公開
Posted 2017年9月14日
http://current.ndl.go.jp/node/34664

“Mendeley Data”、Googleのデータセット用のマークアップ標準を採用
Posted 2017年5月26日
http://current.ndl.go.jp/node/34046

schema.org、ver.2.0を公開
Posted 2015年5月20日
http://current.ndl.go.jp/node/28508

E1192 – Schema.org:ウェブ情報の意味の記述方法を共通化する試み
カレントアウェアネス-E No.196 2011.07.07
http://current.ndl.go.jp/e1192