ヒポクラテスの処方せんか エジプト・聖カタリナ修道院から発見

エジプト・シナイ半島にあるキリスト教文書のコレクションで著名な聖カタリナ修道院から、古代ギリシャの医師・ヒポクラテスの手によるものと考えられる処方せんが見つかったことが報じられています。

この処方せんは使用済みの羊皮紙の表面を削り取って上から別の文書が書かれた、いわゆるパリンプセストの中から発見されました。ヒポクラテスの処方せんと見られるパリンプセストには、上から聖書の文章が書かれていたとのことです。古代の手稿類のデジタル化・解析を行う研究集団、Early Manuscripts Electronic Libraryが過去に何が書かれていたかを分析しました。

Text by ‘Father of Medicine’ Found in Remote Egyptian Monastery(National Geographic、2017/7/11付け)
http://news.nationalgeographic.com/2017/07/hippocrates-manuscript-sinai-palimpsests-st-catherines-monastery-spd/

「医学の父」ヒポクラテスの処方せんを発見(National Geographic日本語版、2017/7/14付け)
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/071300266/

参考:
4世紀ごろの聖書の写本「シナイ写本」がオンラインで無料公開
Posted 2008年7月25日
http://current.ndl.go.jp/node/8384

E949 – 世界最古級の聖書,ヴァーチャル空間で復活 カレントアウェアネス-E No.154 2009.07.22
http://current.ndl.go.jp/e949

ホメロス、プラトン、ソポクレス… バチカン図書館が写本256点をデジタル化公開
Posted 2013年1月31日
http://current.ndl.go.jp/node/22819

英国図書館(BL)、40点のアラビア語の科学に関する手稿を追加公開
Posted 2015年8月24日
http://current.ndl.go.jp/node/29236

世界の変わった「図書館」10選(記事紹介)
Posted 2016年8月3日
http://current.ndl.go.jp/node/3222