2017年3月23日、カナダ国立図書館・文書館(LAC)が、総合目録システムに、OCLCの“WorldShare Management Services”(WMS)を採用すると発表しています。
現在のカナダの総合目録システム“AMICUS”をリプレースするもので、総合目録のデータはWorldcatに登録され、Worldcat内にカナダ関係のサブセットを作成し、LACのウェブサイトから利用できるようにします。
また、OCLCはLACに対して、WMSを用いたフランス語の著者名典拠ファイルの管理機能を提供する一方、LACによって作成されたフランス語の著者名典拠ファイルデータはOCLCのカタログサービスに統合され、VIAFを通じて無料で提供されます。
新しいシステムは、今後2年をかけて導入される計画で、2018年に完全に移行された後、“AMICUS”はサービスを終了します。
また、OCLCとLACの協定に基づき、LACが、小規模な公共図書館や大学図書館の支援を目的に、ILLやコピーカタロギングの利用料を支払うことになっています。
A new library management system to share Canada’s published documentary heritage (LAC,2017/3/23)
http://www.bac-lac.gc.ca/eng/services/library-system-renewal/Pages/introduction.aspx
Library and Archives Canada to move catalogue to WorldCat, use OCLC WMS as its library services platform(OCLC,2017/4/13)
http://www.oclc.org/en/news/releases/2017/201709dublin.html
参考:
カナダ国立図書館・公文書館(LAC)、総合目録“AMICUS”のリプレースについて協議を開始
Posted 2014年12月1日
http://current.ndl.go.jp/node/27548
総合目録システム“AMICUS”のOCLCへの外注の動きが議論に(カナダ)
Posted 2014年9月10日
http://current.ndl.go.jp/node/26977
カナダ国立図書館・公文書館(LAC)、総合目録“AMICUS”についてOCLCへの外注を提案
Posted 2014年4月3日
http://current.ndl.go.jp/node/25845