2016年8月24日、奈良文化財研究所は、全国遺跡報告総覧の英語自動検索機能を公開しました。
これは、全国遺跡報告総覧の英語版において英語の考古学用語を検索ワードとした場合、日本語の考古学用語に自動変換したうえで、類語を含めて検索する機能です。システム内部に日英対訳の考古学用語5,426語と日本語の類語データを保持しており、これらの用語が自動検索に使用されます。
この機能を利用するには、“Tarnslate Free Word”を“on”にする必要があります。
これにより、日本研究に興味がある海外の研究者がより手軽に発掘調査報告書を閲覧できる環境になることが期待されるとのことです。
全国遺跡報告総覧は、埋蔵文化財の発掘調査報告書を全文電子化して、インターネット上で検索・閲覧できるようにしたもので、2016年8月22日現在、全国の大学・自治体など、342機関の報告書類16,859件が収録されています。
全国遺跡報告総覧:英語自動検索機能公開のお知らせ(奈良文化財研究所, 2016/8/24)
https://www.nabunken.go.jp/nabunkenblog/2016/08/post-87.html#more
005 全国遺跡報告総覧の英語自動検索機能公開のお知らせ(奈良文化財研究所学術情報リポジトリ, 2016/8/22)
http://hdl.handle.net/11177/6127
Comprehensive Database of Archaeological Site Reports Japan
http://sitereports.nabunken.go.jp/en
※全国遺跡報告総覧の英語版です。
参考:
E1700 – 「全国遺跡報告総覧」の機能と期待される効果
カレントアウェアネス-E No.287 2015.08.27
http://current.ndl.go.jp/e1700
奈良文化財研究所、埋蔵文化財の発掘調査報告書をインターネット上で検索・閲覧できる「全国遺跡報告総覧」を公開
Posted 2015年6月25日
http://current.ndl.go.jp/node/28750
CiNii Books、全国遺跡報告総覧とデータ連携開始
Posted 2016年3月23日
http://current.ndl.go.jp/node/31083
全国遺跡報告総覧、ProQuest社のディスカバリサービスSummonに対応
Posted 2015年9月8日
http://current.ndl.go.jp/node/29385