ORCIDと仏ABES、覚書を締結

2016年7月11日付のORCIDのブログで、ORCIDとフランスの高等教育書誌センター(Agence bibliographique de l’enseignement superieur:ABES)が、覚書を締結したことを発表しています。

覚書については、データや研究者に関するメタデータスキーマを改善し、ABESとORCIDの両者間の調整をとること、両者のサービスに相互運用性のあるAPIを開発することなどを目的に掲げており、永続的識別子の活用を促すことや、フランスの研究者コミュニティにORCID IDとフランスの大学図書館の総合目録“Sudoc”の典拠ファイルIdRefの相互利用を促し、意識づくりをするなどといったことも含め、研究者らに対して識別子がもたらす利益を明示していくこと、なども示されています。

ABES and ORCID Memorandum of Understanding(ORCID, 2016/7/11)
http://orcid.org/blog/2016/07/11/abes-and-orcid-memorandum-understanding

L’ABES et ORCID concluent un protocole d’entente (Memorandum of Understanding)(Fil ABES, 2016/7/6)
https://fil.abes.fr/2016/07/06/labes-et-orcid-concluent-un-protocole-dentente-memorandum-of-understanding/

参考:
フランスの大学図書館総合目録“Sudoc”が1,000万件の書誌データをLinked Dataで公開 Schema.orgへの対応も?
Posted 2011年7月13日
http://current.ndl.go.jp/node/18676

ORCIDとDataCiteが覚書を締結
Posted 2014年7月17日
http://current.ndl.go.jp/node/26596

ORCIDとCHORUSが連携
Posted 2015年7月14日
http://current.ndl.go.jp/node/28913