公共図書館で少数言語で書かれた子ども向け資料を作成する取組み(フィリピン)

公共図書館を通じた経済・社会的発展を目指す”Beyond Access”のウェブサイトに、米国を基盤とした教育支援団体IREXと共同で行っている、フィリピンの少数言語の子供向け教材作成プロジェクトが紹介されています。

3年前の教育省の方針で、標準語の英語・フィリピン語に加えて、フィリピンの175の少数言語のうち19の言語が学校で教えられることになったが、子ども向けの教材となりうるそれらの言語の資料が不足していることがプロジェクト開始の背景にあります。

先週、アーダネータ市図書館で行われたワークショップでは、図書館員20名や、教師などが参加し、多言語の書籍を簡単に作成できるソフト“Bloom”を用いて、イロカノ語・パンガシナン語・ヒリガイノン語の図解辞典(picture dictionary)の作成や、フィリピン語の書籍の翻訳が行われ、2ダース以上の本が完成したとのことです。

Creating local language materials through libraries in the Philippines(Beyond Access,2016/6/9)
http://beyondaccess.net/2016/06/09/creating-local-language-materials-through-libraries-in-the-philippines/

Bloom
http://bloomlibrary.org/landing