オックスフォード大学ボドリアン図書館、トールキン自身による注釈が書かれた「中つ国」の地図を取得

2016年5月3日、オックスフォード大学ボドリアン図書館が、ブラックウェル書店から販売に出されていた、作家J・R・R・トールキン(John Ronald Reuel Tolkien)自身による注釈が書かれた「中つ国」の地図を取得したと発表しています。

「中つ国」は『ホビット物語』『指輪物語』といった彼の作品に登場する架空の世界で、今回取得した地図は、1969年に「中つ国」の地図を作成することを依頼されたイラストレーターのベインス(Pauline Baynes)氏が、同氏が所持していた『指輪物語』から抜き取った地図に、トールキンとともに注釈をつけたもので、緑色のペンや鉛筆でトールキン自身による注釈が書かれています。また、1970年に公刊された「中つ国」の地図は、この注釈に基づいて描かれていることが見て取れるとのことです。

同館では、手稿やスケッチといったトールキンに関する資料を所蔵しており、今回所得した地図を展示することも考えられているようです。

Bodleian Libraries acquires rare map of Middle-earth annotated by Tolkien(Bodleian Libraries,2016/5/3)
http://www.bodleian.ox.ac.uk/news/2016/may-03

関連:
Tolkien’s annotated map of Middle-earth discovered inside copy of Lord of the Rings (The Guardian,2015/10/23)
http://www.theguardian.com/books/2015/oct/23/jrr-tolkien-middle-earth-annotated-map-blackwells-lord-of-the-rings