学術雑誌のオープンアクセス化を目指すイニシアチブ“OA2020”が始動

2016年3月21日、学術雑誌のオープンアクセスへの迅速・円滑で学術指向な転換を誘導することを目的とするイニシアチブ“OA2020”が創設されました。

このイニシアチブは、「自然・人文科学における知識へのオープンアクセスに関するベルリン宣言」(2003年)に基づいて、マックスプランクデジタルライブラリ(Max Planck Digital Library)が主催するもので、2015年に開催されたベルリン12会議での議論を基に作成された関心表明(Expressions of Interest:EOI)やロードマップも発表しています。

学術出版社、大学、研究機関、助成団体、図書館、出版社を含む学術的な出版に関係する団体に対して、このイニシアチブへ参加することを求めており、2016年3月22日現在、ドイツ、オランダ、オーストリア、韓国、ノルウェー、デンマーク、イタリア、スペイン、バチカン市国、ポルトガルの32機関がEOIへの支持を表明しています。

New initiative to boost Open Access(MAX-PLANCK-GESELLSCHAFT,2016/3/21)
https://www.mpg.de/10398752/new-initiative-to-boost-open-access

OA2020
http://oa2020.org/

Expression of Interest in the Large-scale Implementation of Open Access to Scholarly Journals
http://oa2020.org/mission/

OA2020 Roadmap
http://oa2020.org/roadmap/

参考:
E144 – オープンアクセスをめぐる動き ベルリン宣言採択
カレントアウェアネス-E No.26 2003.11.19
http://current.ndl.go.jp/e144