2015年12月24日、京都大学図書館機構は、「京都大学図書館機構アンケート報告書」を公開しました。京都大学の全学生・全教職員を対象とし、2015年6月15日から7月31日までに実施され、有効回答数は2,835でした。
前回の調査は2008年度で、前回調査と同じ質問を設定することを基本方針として実施されたようです。
「調査の概要」「調査結果および考察」「まとめ」と参考資料(アンケート票)などが掲載されています。
「まとめ」では、図書館サービス全体に対する現状評価、満足度の平均値が、両方とも前回調査より上昇しているとされている他、前回調査で重点施策とされたこと(「資料の充実」「場としての充実」「開館日の増加や開館時間の延長」「図書館発のサービスに関する認知度向上」)に関する言及があります。また、「新たな知見」では、
●図書館・室の利用目的について、雑誌の利用は前回調査と比べ4割近く減少しており、特に自然系においては顕著であり、利用者の閲覧行動が冊子体から電子リソースへ変化している
●利用者区分による図書館・室の利用時間比較において、サンプル数は少ないものの、留学生の4割が1日3時間以上図書館を利用している。また、。長時間滞在者の中では、学部生や大学院生よりも留学生の比率が高かった。
などといった結果が示されています。
平成27年度 図書館機構アンケートへのご回答ありがとうございました(報告書を公開しました)(京都大学図書館機構, 2015/12/24)
http://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=1777
http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/202760/1/quest2015report.pdf
※2つ目のリンクは、京都大学学術情報リポジトリ「KURENAI」に登録されている報告書のPDFファイル(2.43 MB)です。