大学・研究機関・資金提供者のオープンアクセスポリシーはSHERPA/JULIET、ROARMAP、 MERIBEAにより収集されています。これらのポリシーはしばしば異なった方法で表現され、研究成果を共有し出版する過程で関わる関係者にとり、OAポリシーは複雑なものになっています。
そこで、Jisc、SHERPA Services、ROARMAPがオープンアクセスポリシーのスキーマを共同で開発しています。スキーマは、世界の政策立案者が一貫した方法でポリシーを表現するのを進めることを目指しています。
大学や資金提供者がこのスキーマを採用する利点として
・資金提供者、大学やオンラインサービスでの著者に、明確な指針と体系的な情報が提供される
・1つまたは複数のポリシーが適用される場合、著者の負担が軽減される
・ポリシーが順守されているか体系的にモニターされ、教訓が得られ改善が行われることが可能になる
ことを挙げています。
スキーマは「組織」「ポリシー」「リポジトリ要件」「OA出版の要件」「その他の要件」の5つのセクションから構成されており、38の項目が含まれています。
A Schema for Open Access policies(Jisc, 2015/11/30)
http://scholarlycommunications.jiscinvolve.org/wp/2015/11/30/a-schema-for-open-access-policies/
A Universal Open Access Policy?(Imperial College London, 2015/12/01)
http://wwwf.imperial.ac.uk/blog/openaccess/2015/12/01/a-universal-open-access-policy/
Open-Access-Policy-Schema_form
http://scholarlycommunications.jiscinvolve.org/wp/files/2015/11/Open-Access-Policy-Schema_form.xlsx
※xlsxファイル(28KB)
Supplementary document
http://scholarlycommunications.jiscinvolve.org/wp/files/2015/11/Open-Access-Policy-Schema_guidance-notes.docx
※docxファイル(44KB)
参考:
E1725 – 欧州におけるオープンアクセス方針の実施に向けた準備状況
カレントアウェアネス-E No.291 2015.10.29
http://current.ndl.go.jp/e1725