2015年11月30日、米国国立公文書館が(NARA)が運営する13の大統領図書館の1つである、リチャード・ニクソン大統領図書館・博物館が、研究者の求めに応じてニクソン大統領の資料を追加公開したと発表しています。
公開された資料は、約6万6,000ページと、未分類の500の文献になるとのことです。
そのうち、約580ページは、今回の公開に際して必須の、機密解除のためのレビューを実施したとのことで、そのなかには、
・東南アジアへの爆撃に関連する文書
・1972年1月3日のヘンリー・アルフレッド・キッシンジャーによる、ラオスやカンボジアの軍事状況やダナン空軍基地への爆撃に関するブリーフィングメモ
・1972年1月23日の、ベトナムやソビエトのミサイルテスト、米国とイスラエルの関係についてのニクソン大統領の演説
が含まれるとのことです。
また、ボリビアに関係する文書が、ラテンアメリカ関係のファイルから体系的に処理されて、約675ページが公開されたとのことです。
ニクソン大統領のコレクションには約4,000点の動画、4,500点のオーディオ記録、外国の元首・市民等からの3万点の贈り物、30万枚の写真、200万フィートのフィルム、4,600万の文書、3,700時間の大統領の会話の記録が含まれるとのことで、年に2回追加公開することが目標であり、次回は2016年の追加公開を予定してるとのことです。
New Materials Release(Nixon Presidential Library & Museum,2015/11/30)
http://www.nixonlibrary.gov/
Nixon Presidential Library & Museum unveils 66,000 more pages from his White House days(The Orange County Register,2015/12/1付け記事 )
http://www.ocregister.com/articles/nixon-694301-presidential-one.html
参考:
ニクソン大統領図書館、新規資料を公開、一部はオンラインで
Posted 2015年6月12日
http://current.ndl.go.jp/node/28669
リチャード・ニクソン図書館、NARA所管の大統領図書館に
Posted 2007年7月3日
http://current.ndl.go.jp/node/6095